MATLABで学ぶプログラミング超入門動画シリーズ

みなさんお久しぶりです。学生競技会を担当している飯島です。

先月から新たに発足したプロジェクトMATLAB超入門動画シリーズに関してのご紹介をさせていただきます。

【そもそも超入門シリーズとは？】

MATLABで学ぶプログラミング超入門シリーズとは、YouTubeで見ることができるMathWorks公認の自己学習コンテンツです。これはプログラミングを一度も学んだことがない方向けに5分～10分でわかりやすくまとめた動画シリーズです。初心者が必須で学ぶ関数や行列などをテーマにしていてもちろん無料で見ることができます。

【製作の背景】

私がアメリカ大学院（機械工学科専攻）に入学してすぐに強制的に取らされた必修科目がMATLABの使い方を学ぶ講義でした。周りには学部一年生しかおらず、大学院で商品設計や開発に関する専攻分野を学ぶために渡米したはずなのになぜ私はプログラミングの授業を、しかも学部生と受けているのだ？と戸惑いました。

それもそのはず、私の通っていた日本の大学では機械系・工学系はものづくりに力を入れていたため、プログラミングではなく製図の描き方やCADの使い方などを教える授業に集中していました。そしてMATLABを利用する機会があったとしても、ある目的（データ解析、強度計算、流体解析など）を達成するための手段として利用されているため、MATLABの使い方は独学で学ぶ必要があったのです。

しかし、アメリカではその手段（プログラミング）を使いこなせるように学部一年生から徹底的にスキルを叩き込んでいました。授業の目的がプログラミングができるようになる。これは本来、手段として扱うものを目的として教えていて一見効率が悪そうにも見えますが、その授業の単位を取得すると、高学年の講義を受講していると見える景色が一気に広がります。自分で思いついたアイディアを既存の数式を組み合わせることで形作り、MATLABを用いてその結果が正しいかどうかを確認したり、最適解を導き出す。なんとも新しい世界に入る感覚でした。

私の経験上、アメリカでは懇切丁寧に一からプログラミングを教えてくれるのに対して、日本の機械系や工学系ではまだまだこれからという印象があります。そして、MATLABのスキルを身につけることが間違いなく学業や仕事での成功に関わってきます。私が実際に授業で学んだ内容やこれまでの経験を活かして、日本でもどんどん活躍してくれる人材を増やすためにこのスキルはぜひみなさんに得てもらいたいと考えたことが、このプロジェクト発足のきっかけになりました。

【工夫した点】

• 単にMATLABの機能を紹介するのではなく、そもそもそれがなぜ必要なのか？どんな時に使われるのか？など初心者が躓かないように理由を最初に説明することによって学ぶ意味やモチベーションを保てるような動画作りを心がけています。
• 左脳を使ったロジックベースの解説動画ではなく、右脳を利用したイメージで理解する動画にしようと注力しています。
• 少なくとも５名のMathWorksの社員(MATLABのプロ)にフィードバックをいただきながら作成をしているため、重要なポイント、初心者がつまづきやすいポイント、面白くてわかりやすい例えなどをふんだんに盛り込んだ内容にしています。

【第一弾動画】

第一弾の動画、“For文の使い方”は先日公開をしましたが、視聴回数ももうすでに７００に届くところまできています。本当にありがとうございます。

こちらの動画は下記のような方におすすめです。

・プログラミングを初めたいけど何から学べばいいかわからない

・For文の使い方がわからない

・そもそもなぜFor文を習う必要があるのかわからない

動画の中では絵さえ用意できれば、MATLABを使い、たった３行でアニメーションを作成する方法なども解説しています。

動画リンク

【公開状況】

第一弾: For文の使い方(公開済）

第二弾: 行列とは？ (近日公開予定)

第三弾以降 : Ifの使い方、実験データの入出力、グラフ表示の仕方（全般知識）、スクリプトファイルの扱い方、データから近似曲線の作成方法、シンボリックマス関連など初心者が覚えておくべき内容をこれでもかというほど説明していきます！

【お願い】

現在私が考えているコンテンツ以外にもこのようなコンテンツを作って欲しいなどご要望があればぜひコメント欄に残してください。今後の動画作りの参考にさせていただきます。みなさまのコメントやいいねも心からの励みになりますので忌憚ないご意見をお待ちしております。

今後とも初心者向け動画をよろしくお願いします。